一 般 歯 科

■メリットとデメリットを理解していただいてからの適切な治療

むし歯や歯茎のトラブル、ブリッジ治療や入れ歯など、無理のない範囲で治療を行います。まずは、現状を知ることが大切です。
治療すれば何でも元に戻るわけではありません。
必ず、メリットとデメリットがありますので、説明を聞いて納得してから治療を始めましょう。

なるべく長持ちして、トラブルが少なく、また費用も最小限に抑えるのがベストです。お金をかけたからと言って、必ずしも長持ちするわけではありません。
はじめは、健康保険の範囲内での治療をお勧めいたします。
よりキレイに、より快適に、となってくると保険外になる可能性が高いです。そこは、色々な方法がありますので、直接ご説明いたします。

小 児 歯 科

■慣れてからの無理のない治療

当院では、押さえつけて無理やり治療することはいたしません。
遊び感覚で使う道具に触ってもらって、少しずつ慣れてから治療に移行します。
恐怖心の強いお子さんの場合は時間や回数がかかる場合がありますが、大体の場合、3歳を超えたら治療は出来ます。
また、お母さんには待合室で待っていただき、お子さんお一人でのトレーニングにご協力ください。
意外と一人で座ると泣かないで出来ちゃいます。

 

当院でのお子様向け予防メンテナンスについて

お子様のお口の健康は、お子様自身と保護者様によるセルフケアが必要です。乳歯・永久歯とも、萌出後間もない歯は歯質が幼弱であり、むし歯になった場合は進行しやすいと言われています。
また、歯並びが完成していく大事な時期です。お子様の歯肉炎も増大しております。
現在のお口の健康状態を維持していくために、当医院では歯科衛生士による定期的なアフターケアを行い、健康づくりのお手伝いをさせていただきます。

-内 容-

・問診、口腔内診査
・歯垢染色、
・歯磨き指導(お子様または保護者様)
・PMTC(衛生士による機械的な歯面清掃)
・フッ素塗布                などを、必要に応じて行います。

*時間は、30分程度かかります。
*保険診療の費用で行いますので、安心です。
*当日は、自宅でお使いの歯ブラシをお持ち下さい。

お子様の保護者の方へ

●1歳6か月頃のお子様

一般に第一乳臼歯が生えてきて、上下の奥歯のかみ合わせができ始めるのでむし歯への注意が必要です。まだ、自分の歯を守ることができないので、保護者の方のケアがとても大事です。虫歯予防が永久歯の歯並びに影響しますので、正しい知識を身につけ実践してください。

●3歳頃のお子様

個人差はありますが乳歯がほぼ生えそろいます。筋肉が発達し大人と同じような硬さのものも食べられるようになります。それにともない歯垢などの汚れが歯に残りやすくなり、むし歯になりやすい時期です。お子様にむし歯予防の意識を持たせるため、自分での歯磨きの習慣とともに、仕上げの歯磨きは保護者の方がしっかりやってあげる必要があります。

●5~6歳頃のお子様

永久歯は、6歳頃に第1大臼歯(6歳臼歯)が生え始め、その後前歯から生え変わり第2大臼歯が生え揃うと完成です。お子様には自分みがき用の歯ブラシを持たせ、食後の歯みがきの習慣をつけさせましょう。さらに、小学校2年生位までは、保護者の方の仕上げみがきが必要です。特に就寝前の歯みがきは丁寧に行い、大切な永久歯を守りましょう。

口 腔 外 科

保存できない歯を抜いたり、簡単な小手術を行います。
切開して膿を出したり、小さな良性腫瘍や嚢胞(のうほう)の摘出なども行います。
全身の状態を確認しながら、極力安全な処置を心がけております。

時間のかかる小手術や、当院の設備では対応できない場合、レントゲン検査以外の精密検査が必要な場合は、専門医療機関へご紹介させていただいております。




矯 正 歯 科

当院では、矯正専門医の笠原由紀(東京医科歯科大学出身)が矯正治療を行っております。
いつも優しく、明るい先生です。
矯正に関する相談は無料です。相談を希望する場合は受付に伝えて、予約をお取りください。

当医院における歯列矯正の流れと料金


  1.矯正相談

  相談料:無料
歯列矯正専門医に相談して、気になっていることを話して疑問や不安を解消します。
     
  2.検査・診断

  検査診断料:¥30,000/税別
レントゲンや歯型をとって、歯並びや歯の状態を観察し、検査結果を元に具体的な治療方針を決定します。
     
  3.矯正装置の装着

  バンドやブラケットを歯に装着し、ワイヤーを用いて本格的な矯正治療がスタートします。
1.乳歯がまだある状態・・・¥200,000/税別
2.永久歯列・成人矯正・・・¥500,000/税別から
3.部分矯正・・・・・・・・¥100,000/税別から

料金は症例により多少異なりますので、相談時にくわしくお話いたします。

     
  4.定期的な調整

  調整料:永久歯列¥4,000・子供¥3,000/税別
月に1回か2回のペースで通院します。
ワイヤーやゴムの交換をしたり、装置・ワイヤーの調整を行ないます。
     
  5.治療終了・保定
  装置代:¥15,000~・観察料:¥3,000/税別
歯を動かす治療が終了し、装置を取った後は、きれいな歯並びをより確実にするため、リテーナーという器具を装着します。
終了後も3ヶ月~6ヶ月に1度、後戻りがないかチェックのため来院します。

 

矯正装置をつけられた患者さんへ

■歯が動く時に、違和感や痛みを感じることがあります

1)装置に慣れるまで1週間程かかります。手で触ったりしないで、なるべく意識しない様にしてください。
2)口内炎ができやすいので、食事や睡眠時間に気を配り、体調に注意してください。
3)歯の浮いた感じや痛みを感じることがあります。これは歯が動き始めた証拠です。通常この感じは2~3日で治まりますが、あまりにも痛い時は痛み止めを飲んでください。

■装置は壊れやすいので、食事や扱いに注意してください

1)ガムやキャラメルなどのネバネバしたものや固いものを食べると、装置に絡まったり、変形したり、または歯から外れたりすることがあります。
2)以下の食べ物はなるべく食べないようにしてください。
・粘着性の食べ物(お餅、キャラメル、ベタベタした飴)
・固い食べ物(せんべい、あられ、肉のかたまり、りんごの丸かじり)
 ※固いものは細かく切ってから口の中に入れてください。
3)歯に違和感があるときは、柔らかい食事を心がけてください。無理に固いものを食べると後で歯が痛くなることがあります。

■食べ物を食べた後は、すぐに歯を磨いてください

1)むし歯にならないために、歯ブラシはいつも持ち歩くようにしてください。
2)歯間ブラシ、フロス(糸ようじ)を使うとより効果的に歯磨きができます。

 

■ゴム、ヘッドギア等を使うように指示された場合には必ずご使用ください

取り外し式の装置を治療に使うことがあります。
1)これらは付加装置ではなく、治療に重要な役割を担っています。
2)装置の使用時間が足りないと、治療が進まなかったり、後戻りすることがあります。
3)装置が全く使えない場合、治療方法を大きく変更する必要が生じます。

 

食べたら歯を磨きましょう

■食べ物を食べた後は、すぐに歯を磨いてください

1)矯正装置には食べ物がよく絡まります。矯正用歯ブラシはいつも持ち歩くようにしてください。
2)食事の後(昼食後、外食時も)は、すぐに歯磨きをしてください。

■必ず鏡を見てください

1)歯磨きの前に、歯のどの部分が汚れているかチェックしてください。
2)歯ブラシを動かし始める前に、磨きたいところに歯ブラシを当ててください。
3)歯ブラシの先が歯にちゃんと当たっていることを確認しながら歯を磨いてください。

■装置のついてある部位は、注意して磨いてください

1)装置のついている歯は、1本の歯を3つに分けて磨きます。
  ①歯と歯茎の間
  ②ブラケット、ワイヤーの上
  ③歯の先端の側
2)細かい振動を1か所につき20回程度与えてください。
3)すべての歯を、1本ずつ丁寧に磨いてください。
4)上の奥歯を磨く時は、口を大きく開けないで半分閉じた状態で磨きます。
5)取り外し式のもの(ゴムリングなど)は、はずしてから磨きます。

 

保定装置の仕様にあたって

■保定装置とは

矯正治療が終わり矯正装置を外した後、きれいに治った歯並び・かみ合わせをその位置に落ち着かせるためのものです。装置を外したままの状態にしておくと、歯はもとの位置に戻ろうとします。

そこで、今後は保定装置をはめていただきます。
最初は歯を磨く時と食事の時以外は、一日中忘れずにはめていましょう。
その後、歯並び・かみ合わせが安定してきたら、夜間のみの使用になり、最終的には保定装置を使用せずに、きれいな歯並び・かみ合わせを保ちます。

■使用期間

矯正治療の経過・内容によっても違いますが、通常1~2年必要です。
保定期間中は、しばしば通院する必要はありませんが、約束日・時間には必ず診察を受けることが大切です。

■保定装置の種類

保定装置には取り外しのできる装置とできない装置があります。
取り外しのできる装置は、硬いプラスチックとワイヤーでできていて、上あご・下あごにピッタリとはまります。
取り外しのできない装置は、ワイヤーが歯に直接接着されています。

取り外しのできる装置
 
取り外しのできない装置

 

ホワイトニング

ホワイトニングは、歯を削ることなく、最小の侵襲で歯を白くすることのできる審美治療です。
当院では、患者さんが家庭で行うことができるホーム・ホワイトニングを行っています。

ホームホワイトニングについて

歯科医師・歯科衛生士の指導の下で、ご家庭で行える方法です。
当院で作成する個人のカスタムトレー(マウスピース)に、ホワイトニングジェルを入れて装着し、約2週間で効果が現れます。永久的ではありませんので、定期的メインテナンスが必要です。

■注意事項

1.ホワイトニング中の飲食は控えてください。
2.ホワイトニング後、24時間はコーヒー、紅茶、赤ワイン、コーラ、カレーなど着色性の飲食物を
  控えてください。また、炭酸類、柑橘類も知覚過敏の原因となるので控えてください。
3.3~6ヶ月に1回、定期的なメインテナンスを受けてください。
4.一時的に歯がしみることがありますが、使用を中断すれば、まもなくおさまります。
5.数ヶ月~数年で後戻り現象が起こることがあります。
  そのときに必要があればタッチアップ(追加漂白)をおこないます。
6.歯の充填材、かぶせ物には漂白物質は反応しません。

■費 用

カスタムトレー・・・1個16,000円/税別
ジェル(3g)・・・1本2,000円(約6回分)/税別
終了後メインテナンスPMTC(3~6ヶ月ごと)保険扱い

   
ホワイトニング前
ホワイトニング後


インプラント

■慎重な治療

当院では、インプラント治療に関しては特に慎重に行っております。
無理な設計や、無謀な挑戦はいたしません。
確実に長持ちしそうな場合のみ手術を行うようにしていますので、ご要望があった場合、以下の事項について審査いたします。

1.かみ合わせや骨の状態
2.きちっとお口のお手入れができているか
3.歯周病の進行具合
4.歯が無くなった原因

■料 金

1本インプラントを植えて、白い歯をかぶせた場合、トータルで28万円(税別)になります。
被せ物が変わると若干料金は増減いたします。

■定期検診

治療後も必ず定期的に状態を確認させていただいております。
できるだけ長持ちさせたいですし、いつまでも快適にお食事していただきたいので、術前の審査と術後のメンテナンスがとても重要なのです。

■症 例

この症例は10年以上経過していますが、現在も良好に機能しています。

義歯(入れ歯)
義歯を入れているところの写真

 
インプラントになった時の写真
インプラントが入ったレントゲン写真

 

ブリッジと入れ歯

■ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の両脇の歯を削ってつないで被せる治療です。ご自分では取り外しはできません。

   
奥歯のブリッジ
(保険適用は銀色)
 
セラミックの前歯のブリッジ
(保険適用はプラスチック)
 
裏側の金属
(見えないようにすることも可能)
※写真のような前歯の場合は保険適用外で20万円程度

■入れ歯

入れ歯とは、失った歯とそのまわりの歯茎の部分に取り外し可能な装置を装着する治療です。

   
保険適用の義歯

 
保険外の金属床義歯

 
欠損によってデザインが変わっ
てくる部分入れ歯(保険適用)

針金のない部分入れ歯(バルプラスト義歯) 金額は、欠損の状態によりますが、税別5万円~7万円です。

それぞれ利点欠点があります。
また欠損の状況で治療内容が変わってきますので、納得いくまできちんと説明を受けましょう。

入れ歯を快適に使うために

■入れ歯はいつも清潔に

入れ歯は歯みがき同様、毎日洗う必要があります。
入れ歯は汚れが付きやすく、そのままにしておくと、口の粘膜の腫れや口臭の原因にもなるので、その日の汚れはその日のうちに洗って、いつも清潔にしておきましょう。

■痛いところができたら

痛いところやその他の異常が出てきたら、ご自分で勝手に削ったり曲げたりしないで、電話で予約の上、来院して下さい。
また、歯ぐきの状態は常に変化しますので、入れ歯も一度作れば一生使えるという訳にはいきません。ゆるくなっても裏打ちして、元の状態に戻すこともできます。入れ歯は定期検診が必要です。

■入れ歯のお手入れ方法

○食べた後は必ず入れ歯をはずして手のひらの上で、歯ブラシで洗いましょう。
○夜おやすみの時は、はずして水の中へ入れましょう。
○入れ歯の変形を防ぐためにも、絶対に熱湯のなかには入れないようにしましょう。

 

予防メンテナンス

■歯科衛生士が行う定期的な予防メンテナンスについて

むし歯になりやすいお子様や、軽度な歯周病にかかっている方などが今の状況を維持する目的で実施するものです。
保険診療として、お口の中の審査後、磨き残しがあればご指導させていただき、歯石の除去、PMTC(歯の表面をクリーニング)を行います。
およそ30分ほどのお時間がかかります。