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フッ素で虫歯予防を

■フッ素って何？

フッ素は私たちをとりまく自然環境に広く分布している自然元素で土壌や空気、水、食物などに存在しています。毎日の食事を通じて私たちのからだに摂取されている歯や骨を健康に保つために必要な栄養素のひとつです。フッ素は歯質を強化する効果の高いことから、世界各国でむし歯予防に用いられています。

■フッ素の効果は？

１.歯質の強化

フッ化物が歯のエナメル質や象牙質に取り込まれて強い結晶構造をつくることで歯質が強化され、酸に対しての抵抗力を向上させます。

２.再石灰化作用の促進

フッ化物がむし歯になりかかった部分に取り込まれ、歯の回復（再石灰化）を助けます。

３.ミュータンス菌の抑制

フッ化物の抗菌力により、むし歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌のはたらきを抑えてくれます。

■フッ素をどのように利用するのでしょう？

ＳＴＥＰ１　歯医者さんでフッ素塗布をしてもらいましょう

プラーク（歯垢）のついた歯の表面にフッ素を塗っても効果がありません。歯垢染め出し液でプラークを赤くして、歯面をきれいにクリーニングしてからフッ素を塗ります。

染め出し後		クリーニング後

フッ素が９０００ｐｐｍ入っているジェルを、歯ブラシで塗布します。歯ブラシは、使い捨てのものを使用しますので衛生的です。塗布後３０分は、食べたり飲んだりしないでください。

柏市では、２歳半のフッ化物歯ブラシ塗布を無料で受けられます。
当医院では、その後の定期検診とフッ化物歯ブラシ塗布法の継続をお勧めいたします。

ＳＴＥＰ２　自宅でフッ素入り歯磨きとうがいをしましょう

歯医者さんでフッ素を塗ったからといって、むし歯にならないわけではありません。食後の歯みがきでプラークをていねいに取り除くことが最も大事です。フッ素入り歯みがき剤を使うと効果がアップします。保険扱いでみがき方指導もしております。

１．フッ素入りはみがき剤の使用
フッ化物イオン濃度５００ｐｐｍ～１０００ｐｐｍのもの。
ペーストで口の中全体をしっかりブラッシングしたあと吐き出し、少量の水で５秒くらいぶくぶくうがいをして吐き出します。うがいは１回だけで、その後１～２時間は飲食をしないように。
乳幼児には歯崩出時から仕上げみがき時に保護者が行います。生涯を通して使用できる予防効果２５～４０％。

２．フッ素洗口
ぶくぶくうがいができる３歳くらいから生涯を通して使用できる予防効果４５～８０％。
歯磨きの後、洗口液１０ｍｌを１分間ぶくぶく洗口し、吐き出します。洋ナシ味で使いやすい。乳歯、永久歯のはえてくる４～１４歳の方、むし歯リスクの高い方、歯科矯正治療中の方、成人の知覚過敏の方、高齢者の根面むし歯の予防に効果的。イオン濃度４５０ｐｐｍ。